2012年2月10日金曜日

スペイン語イタリア語フランス語時制の比較

スペイン語学習ももうじき7ヶ月経過となります。昨年6月18日から始めたスペイン語ですが、どれくらい上達したんでしょうか?
今日は動詞の「時制」(temps, tiempo, tempo)と「法」(mode, modo,modo)をスペイン語イタリア語フランス語の3か国語で比較をしてみました。
mode indicatif /modo indicativo/modo indicativo 直接法
mode subjonctif/modo subjuntivo/modo congiuntivo 接続法
mode conditionnel/modo condicional/modo condizionale 条件法
上記が主な「法」ですが、他にも命令法、不定法、ジェルンディオ等等がありますが、今回はここでは取り上げません。
注意: スペイン語には、modo condicionalは、存在せず、mode indicativoのなかのcondicionalとして存在します。

modo indicativo
presente présent Presente
amo aime io amo
amas aimes tu ami
ama aime egli ama
amamos aimons noi amiamo
amáis aimez voi amate
aman aiment essi amano
imperfecto imparfait Imperfetto
amaba aimais io amavo
amabas aimais tu amavi
amaba aimait egli amava
amábamos aimions noi amavamo
amabais aimiez voi amavate
amaban aimaient essi amavano
pretérito passé simple Passato remoto
amé aimai io amai
amaste aimas tu amasti
amó aima egli amò
amamos aimâmes noi amammo
amasteis aimâtes voi amaste
amaron aimèrent essi amarono
futuro perfecto futur antérieur Futuro anteriore
habré amado aurai aimé io avrò amato
habrás amado auras aimé tu avrai amato
habrá amado aura aimé egli avrà amato
habremos amado aurons aimé noi avremo amato
habréis amado aurez aimé voi avrete amato
habrán amado auront aimé essi avranno amato

modo indicativo
pretérito perfecto passé composé Passato prossimo
he amado ai aimé io ho amato
has amado as aimé tu hai amato
ha amado a aimé egli ha amato
hemos amado avons aimé noi abbiamo amato
habéis amado avez aimé voi avete amato
han amado ont aimé essi hanno amato
futuro futur simple Futuro semplice
amaré aimerai io amerò
amarás aimeras tu amerai
amará aimera egli amerà
amaremos aimerons noi ameremo
amaréis aimerez voi amerete
amarán aimeront essi ameranno
pluscuamperfecto plus-que-parfait Trapassato prossimo
había amado avais aimé io avevo amato
habías amado avais aimé tu avevi amato
había amado avait aimé egli aveva amato
habíamos amado avions aimé noi avevamo amato
habíais amado aviez aimé voi avevate amato
habían amado avaient aimé essi avevano amato
passé antérieur Trapassato remoto
eus aimé io ebbi amato
eus aimé tu avesti amato
eut aimé egli ebbe amato
eûmes aimé noi avemmo amato
eûtes aimé voi aveste amato
eurent aimé essi ebbero amato

modo condizionale
condicional présent Presente
amaría aimerais io amerei
amarías aimerais tu ameresti
amaría aimerait egli amerebbe
amaríamos aimerions noi ameremmo
amaríais aimeriez voi amereste
amarían aimeraient essi amerebbero
condicional perfecto passé Passato
habría amado aurais aimé io avrei amato
habrías amado aurais aimé tu avresti amato
habría amado aurait aimé egli avrebbe amato
habríamos amado aurions aimé noi avremmo amato
habríais amado auriez aimé voi avreste amato
habrían amado auraient aimé essi avrebbero amato
Subjuntivo
presente présent Presente
ame aime che io ami
ames aimes che tu ami
ame aime che egli ami
amemos aimions che noi amiamo
améis aimiez che voi amiate
amen aiment che essi amino
imperfecto imparfait Imperfetto
amara o amase aimasse che io amassi
amaras o amases aimasses che tu amassi
amara o amase aimât che egli amasse
amáramos o amásemos aimassions che noi amassimo
amarais o amaseis aimassiez che voi amaste
amaran o amasen aimassent che essi amassero
pretérito perfecto passé Passato
haya amado aie aimé che io abbia amato
hayas amado aies aimé che tu abbia amato
haya amado ait aimé che egli abbia amato
hayamos amado ayons aimé che noi abbiamo amato
hayáis amado ayez aimé che voi abbiate amato
hayan amado aient aimé che essi abbiano amato
futuro
amare
amares
amare
amáremos
amareis
amaren

接続法には
pluscuamperfecto plus-que-parfait Trapassato
も存在しますが、記載しませんでした。
接続法未来は、スペイン語のみに存在し、フランス語、イタリア語には存在しないようです。

では次に色々な時制の用法についてみてみましょう。
例文は省きました。(例文の欲しい人は、コメント下さい)
下記はイタリア語をメインとしていますが、スペイン語もフランス語の用法の参考になると考えられます。確かに違いはありますがおおむね一緒と考えてもいいでしょう。



単純未来の用法


   文字通り未来の動作・状態を表す

   推測・命令・可能性等 「主観性」の表現

未来の動作・状態を表すが、その動作・状態が確実に起ころうと、単なる可能性に留まろうと、何れを問わない。

予測

意志・意図

現在の事実の推測

命令

婉曲的(~してほしいんだが、~しなさいよ)または定言的(~すべきである~する事が要請される)な命令、要請

認容・可能性

疑念

直接法先立未来

Futuro anteriore

先立未来は、未来のある時期より前にかんりょうしてしまっているであろうような動作・状態を表す。つまり単純未来の完了形である。

    先立未来は、単純未来で示されるある未来で示されるある未来の動作に対して、それより以前に完了してしまっているであろうと思われる同じく未来の他の動作・状態を表す。

Noi andremo al mare quando avremo finito le scuole.

学校が休みになったら、私たちは海に行くでしょう。

   過去のことで、確信が持てずに推測・想像の範囲にとどまるものを表す。

    過去の明白な事実や確信を持っていることについて、断定的でなく語調を緩和して柔らかに表現する。(語気の緩和)

    現代語では先立未来の代わりに単純未来が使われる傾向にあるが、次の例で分かるように時間的差を強調したいときには先立未来を使用する方が良い。



半過去と大過去

Imperfetto e trapassato prossimo

持続・継続性の表現

過去においてある不特定な期間(つまり、いつ始まっていつ終わったか明白でないような期間)継続した動作・状態を表す。

過去における進行中の行為や状態の継続を表す。

風景・状況・人や物の姿態を描写し、出来事の原因・理由等を説明する。

同時・背景性の表現

「過去における現在」ともいわれる半過去は、他の動作・状態の同時・背景性を表現する。

(半過去(背景)× 近・遠過去(出来事)

Mentre mi aspettavi, a che cosa pensavi?

僕を待っている間、君はどんなことを考えていたの?

習慣・反復性の表現

過去における習慣的・反復的な動作・状態を示す。

この用法の半過去形が2つ以上併用されると、動作は連鎖上に繋がった感じになる。

過去において、週間的に反復された行為

直接法半過去の派生用法

◆ 瞬間的動作

本来完了時制で表現すべき瞬間的な完結動作を、意図的に半過去形で表す、反自然的な性格を持つ用法である。こうすることで、瞬間的点景という「形」がイメージの「流れ」に転換される。とりわけ小説、物語、歴史記述で、更にはスポーツ報道にも利用され、通常この用法は「物語体半過去」の名で呼ばれている。過去の特定時点における人や物などの状態を示す。このため、小説・物語等の中で風景描写、登場人物の性格・状態、事件の背景・状況等を描写するのに用いられる。これは叙述半過去(imperfetto descrittivoまたはimperfetto narrativo)と呼ばれることがある。

◆念押し・確認

動作を心中で反復することによって、ときに「念押し・確認」のニュアンスを帯びる。

◆実現途上の動作・状態

「~するところだった、しようとしていた」これは、「終点」のない未完了動作から生じた用法。

◆婉曲・丁寧表現

Volere, desiderare, preferire, chiedere,pregareなど「願望」を表す動詞の半過去形は、時に遠まわしのニュアンスを持つ。要求等を和らげて表現するのに用いられる。

◆他の動作と時間的に接近した完了動詞

◆意識的・無意識的にした動作が未完に終わったことを示す。これは半過去の特性である「継続しつつある動作」が未完のまま続いている。

◆半過去が遠過去の代わりに用いられることがある。これは歴史的現在と同じように、過去の一時点に起こった動作の前に読者を引きもどし、立ち会わせるようなニュアンスを持つ、つまり、歴史的半過去(imperfetto storico)とも呼ばれるものである。このため、ある叙事的な事柄を述べるのに用いられることが多い。

Nel 1265 a Firenze nasceva(= nacque) Dante.

ダンテは1265年にフィレンツェで生まれた。

過去に起こった連続的な動作を述べているのに、遠過去に代わって用いられる。これは、遠過去を用いるとそれぞれの動作がその瞬間で終了してしまうニュアンスを表すのに対して、半過去をもちいることにより連続性を与え、描写に生彩を与えることができるためであって、記事的半過去(imperfetto cronistico)とも呼ばれる

◆少し前に一度中断した話を再び始めるとき、近過去の代わりに半過去を用いることがある。これは、半過去を用いることによって、先ほどまで話していた話題がまだ未完のままであったようなニュアンスを与えるためである。

◆仮定文の≪過去の事実に反すること≫を述べるときに、接続法大過去や条件法の代わりに用いられることがある。これも、半過去が未完了の動作を示す性質をもつことに起因するといえる。この用法は口語的なもので、帰結節にだけ条件法を用いることも多い。

◆従属動詞(dovere, potere,volere)で条件法過去の代わりに半過去が用いられ、上記と同じように確実に実現できる筈であった事実が実現誰無かったことを表す。

直接法現在と半過去の共通性

  一般的な動作・状態の描写を表す

  習慣的・反復的な動作

  主動詞との同時性

  主動詞より後に起こる動作を表す

  以前から継続している動作・状態を表す

  遠過去の代わりにつとめて表現を生き生きとさせる

直接法大過去

Trapassato prossimo

◆ある過去の時点における動作・状態(近過去・半過去・過去法のいずれで表されてもよい。)より以前に完了した動作・状態を表す。

  大過去は半過去の助動詞を用いた複合時制であるため、半過去と共通した、あるいは密接な関係を持つ点が多い。

    あるかの時点より以前の継続的動作・状態を表す

    ある過去の時点より以前の習慣的・反復的な動作・状態を表す。

    ある動作・状態が継続中に完了してしまった動作を表す。

    小説・物語の中である過去の動作・状態が起こった原因を表す。

◆間接話法において主文より以前の時制を表す。

遠過去と前過去

Passato remoto e trapassato remoto

  過去の特定の一時点において起こった動作を表す。

  その始まりと終わりまでが明白であるような過去の一定期間続いた動作・状態を示す。

  小説・物語の中で登場人物の動作・事件の推移・継起する事実等を描写する。

  諺や格言の中で直接法現在と同じように一般的真理を表すことがある。これは過去において真理であったことは現在・未来においても変わらないことを意味するためである。

  先立過去の代わりに用いられる。

接続法

Modo congiuntivo

   So che l’esame e difficile.

試験が難しいのは分かっている。

   Credo che l’esame sia difficile.

試験は難しいと思います。

上記①のように、直接法は、疑う余地のない事実を表現する。これに対し②の接続法は、まだ完全な事実になりきっていない事柄を表す。上記のように試験が難しいのは分かっていると言えば、「試験が難しい」ということは疑う余地のない事実として受け入れられるということになる。他方、「試験は難しいと思います」と言えば、「試験が難しい」というのは単なる個人的予想であって、実際に試験を行ってみると簡単かもしれないという可能性を排除しません。

直接法が動作・状態などを、現実のもの・客観的な事実として表すのに対して、接続法は(希望・想像・疑惑)のような話者が単に頭の中で考えたことを表す。つまり、習慣的叙法といえる。

  接続法には、現在・過去・半過去・大過去の4つの時制があり、そのうち現在と半過去は単純時制で、過去と大過去は複合時制である。

【1】  接続法が従属節で用いられる場合

    主節の動詞が、意見・判断・想像等を表す場合

    主節の動詞が、意志・要求・希望などを表す場合

    主節の動詞が、疑惑・危惧・否定形による不確実性等を表す場合

    主節の動詞が、命令・禁止等を表す場合

    主節の動詞が、感情を表すものである場合

    主節の動詞が条件法で表される場合

    間接疑問分である場合

【2】  主語をなす名詞節(proposizione soggettiva

    非人称動詞や非人称構文の後で

    名詞節が文頭におかれる場合。

【3】  関係節(proposizione relativa

    相対最上級またはそれに準ずるものの後で

    先行詞に対する話者の希望・目的を表す場合

    主節中で否定形や疑問形におかれた語を先行詞とする場合

【4】  譲歩・条件・目的・様式・時・否定的原因・除外等を表す接続詞や接続詞句に先立たれている節(英語・フランス語の副詞節に相当するもの)や、譲歩を表す不定形容詞・不定代名詞に導かれる節・仮定・可能を表す比較の対象となる節の中で。

接続法の用法Ⅰ(目的補語節において)

【1】  意見・判断・想像 - 主節の動詞が、pensare, credere,ritenere, essere dell’opinione, giudicare, immaginare, supporre等意見・判断・想像を表す動詞であるときは、接続詞 che に導かれる充足節の中では接続法が用いられる。

こうした直接法と接続法のニュアンスの違いの為に、直接法を用いると、時として話者の考えがおしつけがましいまでに強く出てしまう場合もある。

Penso che cio non e giusto.

それは正しくない(と思う)よ。

Penso che cio non sia giusto.

それは正しくないのではないかと思うよ。

【注】essere, certo,essere sicuroのような話者の「確信」を表す動詞や、sapereのような「認識」を表す動詞の次では直接法を用いるが、これらの動詞が否定形になれば「不確実」なこととなるので接続法をもちいなければならない。

【2】  意志・要求・希望 - 主節の動詞が volere, desiderare, bramare, pregare, chiedere, domandare, esigere, sperare, aspettare, augurarsiなど意志・願望・要求・希望・期待を表す動詞であるときは、従属節の中では接続法が用いられる。

【3】  疑惑・危惧・否定形による不確実性 ‐主節の動詞がdubitare, sospettare, temere, avere paura, non essere sicuro (certo), non sapereのように疑惑・危惧・否定を表す動詞、つまり不確実なものを表す動詞であるときは、従属節の中で接続法が用いられる。

【4】  命令・禁止 - 主節の動詞がordinare, comandare, proibire, vietareなど命令・禁止を表す動詞及び命令法の動詞に先行されているときは、従属節の中では接続法が用いられている。これは、「~するように」、「~しないように」命令または禁止することを意味する。

【5】  感情 - 主節が喜び・後悔・残念・驚き・羞恥・心配・不平・苦悩等を表す場合。Avere piacere, sentirse soddisfatto, essere contento (lieto/felice), pentirsi, dolersi, rammaricarsi, avere dispiacere, essere spiacente (dolente), meravigliarsi, stupirsi, sorprendersi, essere meravgliato (stupito, sorpreso), vergognarsi, temere, avere paura, lamentarsi, lagnarsi, sentirsi, deluso, soffrireなどの動詞や動詞句に導かれる従属節の中では接続法が用いられる。

【6】  主節の動詞が条件法で表されている場合は、従属節の中では接続法半過去または大過去が用いられる。

主節の条件法現在は、現在の時点に発った考えを述べ、条件法過去は、過去の時点に考えを述べる。条件法の動詞は、現在時制ならば「(もし~ならば)~でしょうに」、過去時制ならば、「(もし~だったら)~だったでしょうに」のように、ある仮定の条件における結論を表すニュアンスをもつ。このため、従属節は現実のことではなく、想像される、現在・過去の動作や状態を述べることになる。

【注】主節に断定保留のために条件法現在が用いられるときは、従属節の中では接続法現在が用いられる。

【7】  間接疑問節 - 不確実な事を表す間接疑問節のなかではよく接続法が用いられる。

接続法の用法 Ⅱ(主語節)

【1】  非人称動詞・非人称構文 - 必用・偶然の事態・疑惑・」可能・感情等を表す非人称動詞や非人称構文・非人称的受動態に続く節においては、接続法を用いる。この場合、あとに続く節は意味上の主語をなしている。

     必用・相対的必用

    偶然の事態・疑惑・可能

【注】① accadere, avvenire, capitareの後で確実な事であれば直接法も用いられる。

【注】② sembrare, parereの後ろの接続詞、cheが省略されることがある。意味の等しい次の文例を比較してみるとよい。

1.    Sembra che questo libro sia interessante.

2.    Questo libro sembra che sia interessante.

3.    Questo libro sembra sia interessante.

(この本は面白そうだ)

1.の分が一番普通であり、2.の分では、questo libroが強調されており、3.の文はあまり普通ではないが、cheを省くことによって文に軽快なニュアンスを与えている。

    感情

Dispiacere, rincrescere, dolere, essere un peccato, essere meraviglioso (mirabile, stupendo, sorprendente, straordinario, strano)等の後

    非人称的受動態

【注】si dice, si credeの後の節の内容が確実な時は直接法がも散られる。

Si dice che tu hai rubato.(確実)

君が盗んだということだ。

Si dice che tu abbia rubato.(不確実)

君が盗んだらしいということだ。

【2】  主語となる名詞節―cheに先立たれて名詞節が文頭に主語として

接続法の用法 Ⅲ (関係節)

【1】  先行詞が相対最上級かそれに準ずる表現(l’unico, il primo, l’ultimo, il soloなど)で修飾されているとき。

【2】  先行詞に体する話者の希望・目的を表す時。

【注意】先行詞が明確に限定されているときは、先行詞には定冠詞をつけて直接法を用いる。

【3】  否定形や疑問形におかれた語を先行詞とし、その不確実性・可能性を表す時。

接続法の用法 Ⅳ (副詞節)

譲歩・条件・目的・様式・時・原因・除外・比較等を表す接続詞や、譲歩を表す不定代名詞・不定形容詞に先立たれる節の中では、接続法が用いられる。

【1】 譲歩 

Benche, sebbene, quantunque, nonostante, malgrado, ancorche, dovunque等の接続詞や、per quanto, nononstante che, malgrado che, anche quando (quand’anche), anche se, con tutto che, ammesso che, posto che, concesso che等の接続詞句や、chiunque, checcheなどの不定代名詞や、qualunaueなどの不定形容詞に先立たれた節の中で用いられる。

【2】 条件

Qualora, purche, posto che, nel caso che, a condizione che, a patto che, nell’ipotesi che, nell’eventualita che等の接続詞や接続詞句に先立たれる節の中

【3】 目的

-       Affinche, perche, acciocche(古語)などに先立たれる節

【4】 様式

【5】 時 prima che, finche, fino a che, sino a che, fin qundoなど主節の動作より後であることを示す接続詞や接続詞句に先立たれた節の中

【6】 原因

否定的な原因、つまりnon perche, non che, non gia che等の接続詞句に先立たれる節の中で。

【7】 除外

【8】 比較級

比較の対象となる節の内容が仮定・可能を表す時は、接続法を用いることが多い。

主節(独立節)における接続法

接続法は本来、従属節において用いられる叙法であるが、主節(独立節)の中でも用いられることがある。

【1】 勧告・勧誘

接続法だけが用いられる。この用法は、命令法と考えてよい。

【2】 願望・祈願

内容によってあらゆる接続法の時制が用いられる。これは願望、祈願を表す動詞、spero, mi auguro, voglioなどの主節の動詞が省略されたり、仮定文の帰結節が省略されたものと考えられるので、接続詞cheseに先行されることも多い。 感嘆文の形をとる。

【3】 譲歩・条件

これは形式的には独立節であるが、譲歩・条件を表す従属節に近い意味を持ち、接続法動詞の後にpure, tuttavia, anche等が置かれる。これは、anche, seなどの仮定的譲渡の接続詞または接続詞句が省略されているとも考えられる。

Sia pur vero cio, tuttavia stento a crederlo.

たとえそれが本当だとしても、私には信じがたい。

Caschi pure il mondo, non lo faro mai.

どんなことがおころうとも私は絶対にそれをやらない。

Fossi anche un ignorante, non dovresti tratarmi cosi.

【4】 疑問

この疑問は話者の不安・危惧安堵の感情を表し、接続詞cheに先行される。つまり、cheの前にdubito, mi preoccupo, temoなど一人称の動詞が省略されたものと考えればよい。普通は接続法現在と過去が用いられる。

【5】 仮定の設定をする。(この用法は現在では数学の問題で仮説を立てるときだけ)

Sia a uguale a β。アルファ=ベータと仮定しよう。

主節の動詞と従属節中の接続法動詞との時の関係

【1】 主節の動詞が直接法現在のとき

    同時性を表すならば、接続法現在

Non so se Maria venga al cinema.

私はマリアが映画館に来るかどうか知らない。

    主節の動詞より以前に完了した事柄を表すならば

a)    すぐ前に起こったことや現在と何らかの関係を持つこと、過去のある一時点の行為を表す時は、接続法過去を用いる。

b)    主節の動詞よりずっと以前の習慣的行為や過去の状態で、独立説ならば直接法半過去が用いられるような時は、接続法半過去を用いる

    未来を表す時は、接続法現在か、直接法単純未来を用いる

a)    接続法には未来が無いので接続法現在が未来の働きもするわけだが、接続法を用いると可能性・不確実性などのニュアンスが強くなる。

b)    直接法単純未来は接続法現在より現実性のニュアンスが強い

c)     接続法現在に未来の意味を持たせる為に、未来を表す副詞をつけたり、(stare per + 不定詞)「~するところである」や(dovere + 不定詞)「~するに違いない」の構文を用いることもある。

    従属節が非現実な過程を表す時は接続法半過去が用いられる。

【2】 主節の動詞が直接法単純未来の時

    同時性を表すならば直接法単純未来か接続法現在を用いる。

    主節の動詞より更に未来に起こるであろうと思われる事柄を表す時は直接法単純未来が用いられる。接続法現在が用いられることはめったにない。

    未来における非現実的な過程を表す時は接続法半過去が用いられる

【3】 主節の動詞が直接法過去形(近過去・半過去・遠過去・体過去)の時

    同時性を表すならば、接続法半過去(口語では直接法半過去)が用いられる。

    主節の動詞より以前に完了した事を表すならば、接続法大過去を用いる。

    主節の動詞より後でおこるであろうことを表すには、(過去未来)を表す条件法過去が最も普通である。

    従属節が非現実な仮定を表す時は、接続法半過去。

【4】 主節の動詞が条件法の時

    主節の動詞が条件法現在ならば、

a)    同時性を表すのは、接続法半過去

b)    主節の動詞より以前の事柄を表すのは、接続法半過去

c)     未来に起こりえるようなことを表すのは、接続法半過去

    主節の動詞が条件法過去ならば、

a)    同時性を表すのは、接続法半過去(時に接続法大過去)

b)    主節の動詞より以前の事柄を表すのは、接続法大過去

条 件 法

Modo condizionale

条件法は、ある動作・状態が事実に反する(または反するかもしれぬ)仮定条件のもとで、起こり得るか起こり得たであろうことを示す叙法である。つまり、接続詞 se 「もし」に始まる節で表されるもの「もし~ならば(であったならば)」という仮定条件のもとで、「~したであろうに(であったろうに)」の帰結節(主節)を作る叙法である。

条件法という名称は、応々にして初学者に仮定文における条件節を表すものと誤解を招くが、条件法の本来の用法は仮定文の帰結節を表すことにあり、条件節(従属節)に用いられることは絶対にない。このほかのいろいろな用法も、仮定文の用法から生まれたものが多いと言えよう。



仮定文 periodo ipotetico

仮定文は、ある仮定条件を設定する条件節(protasi)と、その条件のもとで起こり得るか起こり得たであろうことを表す帰結節(apodosi)によって構成される。普通、条件節は接続詞seに先行され、動詞は接続法半過去または大過去で表され、帰結節の動詞は条件法現在又は過去によって表される。

【1】  現在又は未来において起こるかもしれえぬ仮定を設定する場合

    その結果が現在か未来に起こり得ることを表すならば、

se + 接続法半過去(条件節)、条件法現在(帰結節)を用いる

    その結果が、現在までに起こったかあるいは未来の時点までに起こるかもしれないならば、つまり仮定を設定した現在までに完了しているか未来のある時点までに完了するであろうことを表すならば、

Se + 接続法半過去、条件法過去 を用いる。

【2】  現在の事実の反対を表すならば、 

se + 接続法半過去条件法現在を用いる。

ろう。

【3】  過去の事実の反対を表す場合

    その結果が過去で終わっているならば

Se + 接続法大過去、条件法過去 を用いる

    その結果が現在まで続いているならば、

Se + 接続法大過去、条件法現在 を用いる。

条件法のいろいろな用法

【1】  語調の緩和

【2】  現在や未来の可能性

【3】  推測の表現

伝聞や報道されたことなど、真実性を確認できず、述べられることに全面的な責任を持てない時に用いる。

「~だそうだ・~らしい」の意味になる

Mentreなどの接続詞で始まる範囲節において、「本来なら~だろうに(実際はそうではない)」の意味を表すのに用いられる。主節の動詞が直接法現在ならば条件法現在、直接法の過去形ならば、条件法過去形が用いられる。この用法も「本来ならば~」のように条件節が省略されているものと考えられる。

【4】  感情的用法

疑問分や感嘆文で普通とは違った強い関心、憤慨、皮肉等の感情を表すために用いられる。

【5】  条件法過去は「過去における未来」を表す-従属節中において、主節の動詞より後で起こるかもしれないことを表すのに用いられる。

本日はここまで。

1 件のコメント:

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